歯石は「ただの汚れ」にあらず!
こんにちは。
新年もすでにひと月が経とうとしていますが、
抱負や目標は順調に進んでいますか?
うっかり気を抜くと忘れてしまう…という方も、
今のうちに習慣づけて、目標達成を目指していきましょう!
ちなみに、私たちが皆さんにぜひ習慣づけて頂きたいのは、
「定期的な歯科への来院」です。
「治療の予定もないのに、どうして歯医者に?」
と思われるかもしれませんが、風邪などと違って、むし歯や歯周病は
酷くなる前に対処する=予防こそが歯の健康を守るために重要な手段となります。
そしてその手段のひとつになるのが、「歯石のチェックと除去」なのです。
🦷そもそも「歯石」と
は?
歯石とは、簡単に言うと「だ液の成分でプラークが硬くなったもの」です。
プラークと聞くと単なる「食べかす」のようなイメージが
あるかもしれませんが、実際には細菌の塊。
その数は1㎎でも数億に及び、むし歯や歯周病の原因菌がたくさん潜んでいます。
それが石のように固まってしまい、
歯ブラシなどのセルフケアでは取り除けなくなってしまうのです。
🦷「白い歯石」と「黒い歯石」
歯石には、
歯ぐきより上にできる『歯肉縁上歯石(しにくえんじょうしせき)』という白い歯石と、
歯ぐきから下にできる『歯肉縁下歯石(しにくえんかしせき)』という黒い歯石の2種類があります。
どちらも歯科の専門器具でしか取り除くことはできませんが、
特に黒い歯石は歯ぐきに隠れてわからないため、
自分で気づかない内に歯石が溜まっている…ということがほとんどです。
歯石の表面はザラザラしており、殺菌や汚れがくっつきやすくなっています。
その結果、さらなる殺菌の温床となって、
「歯ぐきの炎症」を引き起こす原因に。
また、細菌は歯石を増やしながらどんどん歯ぐきの下に入り込み、やがて歯を支える骨にも到達してその骨を溶かし始めます。
これこそが、皆さんもご存じ「歯周病」の正体です。
つまり、歯石の除去は単なる「お掃除」ではなく、
歯周病を治療・予防するための、もっとも基本的で重要な『治療』なのです!
セルフケアをしっかりしているつもりでも、プラークを完全に取り除くことは難しく、
最短2日程度で歯石になってしまいます。
しかも、歯石をご自身で取り除こうとすると、歯ぐきを傷つけたり、細菌が広がって疾患の原因となったりするため、
必ず歯科で除去することをおすすめします。
歯を守るためにも、定期的な来院で歯石のチェックや除去を習慣にしてみてはいかがでしょうか