自覚がなくても要注意⁉骨粗しょう症と歯周病に深い関係が!

こんにちは。

旧暦では3月は「弥生」と呼ばれていました。

少しずつ春が近づき、草木が生い茂る月

という意味があるそうです。

地域にもよりますが

日中は比較的暖かく感じる日が増える

3月にぴったりな名前ですね。

 

さて、骨がもろくなって

骨折しやすくなる「骨粗しょう症」

お口の病気である「歯周病」

無関係と思われがちですが、

実は深い関係があります。

 

🦷骨粗しょう症患者の8割が自覚なし!

骨粗しょう症になると

軽く転んだだけでも

足の骨や背骨などを骨折してしまい、

寝たきりになってしまう方も

少なくはありません。

 

日本の推定患者数は1000万人以上おり、

約8割は自覚がないと言われています。

 

🦷重度の歯周病率は90%以上!

骨粗しょう症を発症する原因は

加齢、運動不足、生活習慣などさまざまですが、

そのひとつに「エストロゲン」という

ホルモンの減少があります。

 

このエストロゲンが減少は

骨粗しょう症だけでなく

歯と歯ぐきの間などで

炎症を引き起こしやすくなり、

歯周病が悪化してしまうことも。

 

実は骨粗しょう症を患う人の90%以上が

「重度の歯周病にかかる」と報告されています。

 

さらに、骨粗しょう症によって

歯を支える骨も弱くなることから

より歯が抜けやすい状態になります。

 

🦷骨粗しょう症の薬は歯の治療に影響します

 

また、骨粗しょう症とお口には

お薬でも深い関係があります。

 

骨粗しょう症の患者さんによく使われる、

「BP製剤」というお薬は

骨が生まれ変わるスピードを

遅くする働きがあります。

 

 

たとえば、抜歯などの処置をきっかけに

細菌に感染し、あごの骨が

炎症を起こすことがありますが

この時にBP製剤を飲んでいると、

骨が生まれ変わるスピードが

遅くなっているため、

傷が治りにくくなります。

最悪の場合、あごの骨が壊死(えし)

してしまうことも。

 

病気の治療などでお薬を飲んでいる方は

治療前に必ずご相談いただきますよう

お願いいたします。

 

骨粗しょう症も歯周病も

自覚症状の少ない病気です。

もし、骨粗しょう症と診断されたら、

必ず歯科医院で歯周病のチェックを

定期的に受けるようにしましょう。