インプラントのこと知っていますか?

インプラントのこと知っていますか?

Implant

歯を失ってしまったらインプラントという選択肢

私たち人間は食べるために、そして身体の健康を守るために歯の治療を行う必要があります。
歯は口の中だけに影響を及ぼすものではなく、人間の身体のバランスや健康を左右する重要な身体の一部です。
しかし、日常生活を送る上で、歯の大切さを感じることはめったにないかもしれません。
虫歯になってしまったり、事故や治療で自分の歯を失ってしまった時にはじめて自分の歯でご飯が美味しく食べられないこと、大きく口を開けて笑えないこと、他人の目が気になってストレスが生じてしまうことを実感し、歯の大切さを実感します。これは歯だけではなく、すべての身体の部位に言えることですね。

身体に健康診断があるように、歯にも健康診断があります。
テレビを見ているとよく、「歯科予防」という言葉を耳にしますが、この歯科予防が長く健康な状態の歯を維持することにとても大切です。
人間が誕生してからお口の中の形も大きく変わってきていて、それは現代でもそうです。
最近のお子さんたちは顎が小さく歯も押し詰められている状態の方が多く、虫歯や咬み合わせが悪くなる症状も多く見られます。
しかし、体が進化するように、治療方法も進化します。
虫歯治療はもちろんですが、身体のバランスや健康状態を守るために自分の歯で生きることが大切です。
もし皆さんが、自分の歯を失ってしまったら・・・出来るだけ自分の歯に近いもので日常生活を送りたいと思うことは自然なことです。インプラントという選択肢が最近ではもっとしやすくなっています。

インプラント治療を受けることができる方とは

インプラント治療は基本的には老若男女誰でも治療を受けることが可能ですが、インプラントが適しているかの事前の検診にて更に詳しく検査していきます。
インプラント歯茎に穴を開けて埋め込むので、歯茎に10mm〜12mmほどの穴を開けます。
そのため、歯茎が薄い方やトラブルを抱えている方はインプラント治療ができません。

お子さまでも可能か、よく問い合わせをいただくのですが、インプラントは歯茎の中にドリルで穴を開け、インプラントを埋め込みます。骨や歯茎の成長が止まっていない状態でインプラントを埋め込んでしまうと、歯茎がインプラントの上に被さってしまってう恐れがあるので、骨の成長が止まってから治療されることをお勧めします。女性ですと18歳くらい、男性ですと20歳くらいですので、それ以降の治療が良いと思います。
最高年齢何歳まで、という決まりも特にないのですが、抜歯をしてインプラント治療をする場合もあるので、抜歯が行える歯茎の状態であればインプラント治療を受けていただくことが可能です。

また、心配されるのが、金属アレルギーがある方です。
インプラントは様々な金属が含まれているため、事前のアレルギー検査や血液検査が必要となります。
インプラント自体はチタンで出来ているのですが、チタンにもアレルギー反応が出る方がおられます。
インプラントを入れてからアレルギー反応が出ることもありますので、特に金属アレルギーが酷い方は検査だけでも時間を要します。

インプラントはどんな風に治療するのか

最近では様々な最新のインプラントが出てきていおり、すべて同じやり方で治療というわけにはいきません。
そして、どのインプラントも一回の来院で完結するわけではないです。手術を2回に分けて治療するものが多く、その際の注意点もあります。
お仕事などで生活の流れが乱れている方などやお酒を飲む方、タバコを吸う方なども注意しないといけないことが出てくると思うので、医師とよく話し合って相談して下さい。

インプラントをすると決められたら、まずお口の中全体の状態を把握するためにCT検査、血液検査、歯周病をおこしていないかの検査を行います。もし持病などをお持ちの場合は必ず事前にお知らせください。
先ほどもお伝えしましたが、歯茎に穴を開ける作業になるのでもし骨密度が足りない場合は、骨移植なども行う場合があります。治療計画をしっかり立て、治療を進めていきます。

事前の検査が終わり、お口の中の状態が整ったら手術工程の説明、リスクの説明など念密に行い、同意をいただけましたら手術を行います。
インプラントの種類や、患者様のお口の中の状態によって工程が異なりますが、大体1回目の手術で50分〜1時間ほどの時間がかかります。

インプラントの手術を終えられたら咬み合わせが問題ないかなどの確認を行い、問題がなければ日常生活に戻っていただけます。
しかし、インプラントは入れたら終わり、ではありません。
長く安全に使っていただくために、日常のメンテナンスと半年に1回の定期検診をお勧めしています。

インプラントはいつまで保つの?

よくインプラントは一生保ちますか?と聞かれることがあるのですが、日頃からメンテナンスをしっかり行うことができれば、10年保つ可能性は90%以上と言われています。
インプラントではない、自分の歯でも言えることですが、1番大切な事は虫歯になるまでの過程の段階でしっかりメンテナンスを行うことです。
特に歯周病です。歯周病は痛みがないので、気付きにくく、知らない間に虫歯になっていたという方も多くおられます。インプラントに歯周病は天敵で、インプラント菌は知らない間に天然の歯やインプラントの歯槽骨を溶かしていきます。
インプラントを長く保たすためには日常の歯のセルフケアと医師によるメンテナンスが何よりも重要です。
また、咬み合わせが悪くなってしまうことも、インプラントの維持に大きな影響を与えます。
均等に噛めていればインプラントに負担をかけることがなく長持ちさせることができますが、咬み合わせが悪くインプラントにばかり負担がかかるような状態ですと、インプラントが傾いたり装着がゆるくなったりと悪影響が出てきます。歯を食いしばったり、寝ているときに歯ぎしりが酷い方は注意が必要です。

インプランをしっかり長持ちさせるために、日頃のセルフケアと歯医者に行き定期検診を行うことを心がけましょう!